泣かされる部分もあるぞ! RIDE ON/ライド・オン ジャッキー・チェンの集大成映画のコピーは伊達じゃない!



ライド・オン

監督・脚本/ラリー・ヤン

出演/
ルオ・ジーロン: ジャッキー・チェン(石丸博也)
シャオバオ: リウ・ハオツン(水瀬いのり)
ルー・ナイホァ: グオ・チーリン(沢城千春)
ホー総裁: ユー・ロングァン(小山力也)
ダミー: アンディ・オン(伊藤健太郎)

ジャッキー・チェンの映画50周年記念作…ということもあって、タイアップ…というか制作会社が
「ウチも応援するで!」
と期待されまくりな1本
…と思われる

だいたい上映が始まる前の
制作会社のCM映像が多い!w

アリババ・ピクチャーズ・グループをはじめ、多すぎるだろ!ってくらいに流れる

おそらく若い世代よりも年配世代。40代後半から70代の人にとってはジャッキー・チェンが特別な存在の人は少なくないだろう。

個人的には「プロジェクトA(83)」からジャッキー・チェン映画は観るようになったし、その頃はジャッキーの真似をする友人らとカンフーごっこ的なこともしたもので……

「ポリス・ストーリー(85)」
「サンダーアーム(86)」
「プロジェクトA2(87)」
になるとアクションカンフー=ジャッキーという図式が出来上がったものです。

そんなジャッキー・チェンの50周年記念作品となると見逃せない

かつて香港映画界伝説のスタントマンと言われたルオ・ジーロン。現在は第一線から退き、愛馬のチートゥとともに、エキストラなどの地味な仕事をこなす日々を送っている。

債務トラブルをきっかけに、チートゥが競売にかけられることとなったルオは、苦肉の策で遠縁になっていた法学部の学生である一人娘のシャオバオに助けを求める。

そんなルオに、愛馬との共演というスタントマンのオファーが舞い込んでくる。年齢的にも危険をともなう撮影だったが、ルオはチートゥを守るため、危険なスタントシーンに挑戦していくこととなる。

シナリオ的には……凡庸かもしれない

とはいえ、ジャッキー・チェンの70歳とは思えないアクションの頑張り(もちろんスタントやボディダブルは使っている部分もあるだろう)を観るだけで目頭が熱くなる

愛馬との絆、疎遠…というか絶縁にちかい状態だった娘との家族愛、コメディ要素がてんこ盛り。
もちろんアクションシーンもある…

そのアクションシーンも、過去の名作をリスペクトするようなシーンもあるし、ジャッキー・チェン映画のお約束
机を真っ二つにしながら叩きつけられたり、はしごを使ったアクション。さらに稽古用木人も登場。

キャラポジション的に
・伝説のアクションスタントマン
ってことなのでジャッキー・チェン映画の名シーンを、彼がスタントした…といわんばかりの過去映像をインサート。VTRで観る…というのは演出としてうまく機能していて、
まさに「ジャッキー・チェンの集大成映画」という雰囲気を見せてくれる。

そこに華を添えるのがヒロイン…というか娘役の劉 浩存(リウ・ハオツン)
もう可愛さ…という点においては見事なキャスティングといえる。

父親との確執を乗り越えて、親子に戻る流れの演技などもしっかりとできていて、娘がいる父親世代の人が観ると涙するくらい素直でいい子の雰囲気がめちゃくちゃよかった

どんな服装をしてても、どんな髪型をしてても可愛いってんだからびっくりです

スタントマンとしてのこだわりや捨てきれない思い…などもしっかりと描いていて、おそらくCG全盛の現代においてアンチテーゼでもありつつも、撮影の進化を受けれいれる柔軟さも描いているところも深い。

この部分はハリウッド進出をしたジャッキー・チェンだからこそ深みがましたとも言えるだろう。
またスタントマンとして名声とこだわりのために家族に心配をかけまくっていた……のはジャッキーの実際の経験から組み込まれた演出なのかもしれない

そして忘れてはならないのが、
声優、石丸博也さんの限定復活
ジャッキー・チェンの声=石丸博也
というのはあるので、嬉しい限り

例えば「プロジェクトA2」の吹き替えを観てから映画館に行ったりすると、声に違和感を感じるかもしれないが、
御年70歳のジャッキー&83歳の石丸博也さん
ということを考えると、全然問題ないと個人的にはおもう。

問題ないどころか、往年のジャッキー感ある声が節々に聞こえるのもさすが…とも言えるのだ。

アクションも含めて、見応え充分
大きなスクリーンで彼のアクションを見られる喜びは何者にも代えがたいので、ぜひ、映画館で観てください

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