「ノーベル文学賞」をひもとく 加藤綾子【3分でわかる】



9日、ノーベル化学賞に旭化成名誉フェローの吉野彰さん(71)の受賞が決定。
今回は、10日に発表されるノーベル文学賞について、コンパクトにひもときました。

ノーベル文学賞は、特定の作品に対して送られるものではなく、その作家の作品や活動全体に対して授与されるもの。

そして、メダルには文学賞ならではの特徴がある。

表は共通でアフレッド・ノーベルさんの横顔、裏は各賞によってデザインが違う。

芸術である文学賞のメダルの裏面は、ギリシャ神話の女神であるミューズが歌う姿。

そして、月桂樹の下に座りながら、それを書きとめる若い男がデザインされている。

これまでに日本人で受賞したのは2人。

川端康成さん、大江健三郎さん。

最近ではボブ・ディランさんなど、話題になった。

今回、日本人の作家で有力候補とされているのが、毎年、名前が挙がる村上春樹さん。

そして、ドイツ在住の作家・多和田葉子さんの名前も挙がっている。

多和田葉子さんは、1993年「犬婿入り」で芥川賞を受賞している。

日本語だけではなく、ドイツ語でも創作活動をしていて、海外でも数々の賞を受賞。

作品は、世界11カ国以上で翻訳されていて、受賞となれば、日本人女性初となるため、期待がかかるところ。

文学は客観的な評価が難しいが、どうやって評価するのか。

選考方法については、詳細は公表されていない。

文学賞には毎年2月に世界中から推薦された、およそ200人の候補者リストが上がってくる。

そして、そこから文学賞を先行するスウェーデン・アカデミーのメンバーが慎重に絞り込んでいき、5月ごろには、およそ5人に絞られる。

活動全体に対して贈られるため、選考メンバーは、ここから夏の間、その作家の作品を過去の作品含めて、とにかく読み込むという。

9月中旬以降に選考会議が開かれる。

1回ではなく、最低3回開催される。

選考委員の過半数の票が必要になってくるため、1回では決まらないということもあるため、発表直前まで受賞者が決まらないこともあるそう。

そして、2018年は、文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーのスキャンダルがあったため、発表が見送られた。

2019年は、2018年の分とあわせて2年分の受賞者が発表されるため、大いに期待をしたいところ。

https://www.fnn.jp/posts/00425378CX/201910101818_CX_CX

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