1973年 南沙織「早春の港」



番組名不明

「早春の港」は南沙織さんの6曲目のシングルです。(1973年1月21日発売)
沙織ちゃんは沖縄出身。愛称は「シンシア」(カトリックの洗礼名)。1971年6月「17才」でデビューしました。このデビュー曲はレコード売上50万枚を超え、沙織ちゃんはその年の日本レコード大賞の新人賞に輝いています。(「17才」はその後、森高千里さんがカバーして歌ってもいましたね。)

沙織ちゃんがデビューした当時の沖縄はまだアメリカ領。(本土返還は翌年1972年のこと。)そんな環境で育ってきた彼女は英語が堪能で、日本人離れした美しい見た目のうえ日本人ぽくない歌い方でしたから、小学生だった私は沙織ちゃんはハーフだとばかり思っていました。(ご両親は日本人です。)
彼女の歌は、どこか洋楽のように聴こえるんですよね。たぶん、英語の発音や英語のリズム感が感じられる歌い方だからなんでしょう。とても個性的で、つややかな歌声は一度聴いたら耳に残ります。

彼女は天地真理さん・小柳ルミ子さんとともに“新三人娘”と呼ばれた元祖アイドルのひとりで、ポップな歌をたくさん歌っていましたが、歌う時に決まった振付やダンスはありませんでした。作られたアイドル感がなく、ナチュラルで、純粋に“シンガー”という感じがしました。今思うと、そこが沙織ちゃんの魅力だったなぁと思います。とにかく、歌がいい!彼女のベスト盤は、カセットに録音して何度も聴きました。

1971年のデビューから1974年頃まで彼女の楽曲を手がけていたのは、筒美京平氏です。どれも本当に素晴らしい楽曲ばかりです!

5 comments
  1. 南沙織さんの歌で一番好きな歌です。
    当時は地味な曲だと思ってましたが年齢が上がると共に好きになりました。

  2. やっぱり南沙織がその後20年に渡って繰り広げられる女性アイドルの第一号だよなー。ここから全てが始まったって感じ。その前の時代の人たちは“スター”であって、アイドルとはちょっと違うし。小柳ルミ子しかり。

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